海外では、幼稚園と保護者との連絡はアプリやSNSを利用することが多いようですが、担任の先生が保護者へのリマインダーとして、イベントの前日にレターを配布することもあります。
ここでは、アメリカのプリスクール/幼稚園の慣習や行事を取り上げ、それらに関する先生からのお知らせの例文をご紹介します。
英文が並んでいると読むのをあきらめてしまいそうになるかもしれません。
でも、お子さんの持ち物や服装に関する単語が多いので、ママにとっては結構身近で理解しやすいはずです!知っている単語やフレーズを頼りに読み解いてみましょう!
スナック(おやつ)の寄付に関するお知らせ
アメリカのプリスクール/幼稚園では、保護者がクラスにおやつを寄付する習慣があります。
順番に、もしくは任意で手を挙げた人がクラス全員分のおやつを用意し、お子さんを通じて担任の先生へ渡します。
先生からのレターには、“Snack Ideas” (好ましいおやつのご提案)や“Snack Reminder”(スナック当番のお知らせ)などというタイトルがついていることが多いです。
はじめに、おやつが必要な理由について書いている先生もいらっしゃいます。
The school day is long and our kinders get very hungry in the afternoon.
「学校での一日は長く、園児は午後にはお腹が空いてしまいます。」
– school:アメリカのPre-K= Pre-Kindergarten (日本の幼稚園の年中レベル)やKindergarten(日本の幼稚園の年長レベル)は小学校に併設されていることが多いので総称でschoolとも呼ばれます。
– kinders: kindergarteners(幼稚園児)の略語
Parents are encouraged to donate snack for the entire class for the whole week.
「保護者の皆様にはクラス全員分のおやつをまる1週間(週の登校日の間)寄付していただくことを奨励いたします。」
– are encouraged to~~することを奨励する
– donate: 寄付する
– for the entire class: クラス全員のための
– for the whole week: まる一週間
先生からのレターには、好ましいおやつとして以下のものがよく紹介されています。
-Apples: リンゴ
-Bananas: バナナ
-Carrot sticks: 人参スティック
-Cheese Sticks: チーズスティック
-Animal crackers: 動物クラッカー
-Goldfish crackers: 金魚型クラッカー
-Granola bars : 棒状グラノーラ
-Graham crackers: グラハムクラッカー
-Muffins: マフィン
-Pop tarts: ジャムやチョコスプレーなどがトッピングされた薄いタルト状のお菓子 -Pretzels: プレッツェル
-Pudding cups: カップ入りプリン
お当番制の場合は、予め先生から日にちが指定されているので、前日にお子さんが大きなバスケットなどを持ち帰ります。
任意の場合は、学期の初めのお知らせレターの下段にどのようなおやつをいつ持参できるかなどを記入する欄があり、クラスへ提出するようになっています。
そのような場合には、先生がこのようなメッセージを書いているかもしれません。
If everyone participates you should only have to sign up 1 to 2 items.
「もし、全員に参加していただければ、1人1品目か2品目にのみ登録していただければよいということになるでしょう。」
– participate: 参加する
– should only have to~: ~さえすればよいことになるでしょう
– sign up: 参加登録する、署名する
Show and Tell のお知らせ
Show and Tellとは、アメリカの幼稚園でよく行われているクラスでのアクティビティーです。Showとは「見せる」、Tellとは「話す」という意味なので、「(簡単な)プレゼンテーションをする」ということになります。
順番が回ってきた生徒は、自分の宝物やお気に入りのものを家から持って来て、それについてクラスで発表をします。他の生徒は教室内のカーペットに半円形になって座り話を聞きます。お子さんの発表の前日には多分担任の先生からこのような英文の書かれたお知らせレターが来ることでしょう。
Please bring one item for show and tell tomorrow.
「明日、ショウ・アンド・テルの発表のために何か一つ物を持って来てください。」
Bring something that is special to you, a book, photo, toy, trophy—Use your imagination!
「自分にとって特別な物、本、写真、おもちゃ、トロフィーなど、想像力を働かせて!何か大切な物を持って来てください。」
– trophy: トロフィー
– imagination: 想像力
クラスで発表のトピックが決まっている場合は、このような文面になっているかもしれません。
The topic for this week is family.
「今週のトピックは家族です。」
Please help them find a meaningful object that relates to this topic.
「お子さんがこのトピックに関する大切な物を見つけられるように手伝ってあげてください。」
– find: 見つける
– meaningful: 意味のある、重要な
– object: 物
– relate to~:~に関連している
Pajama Dayのお知らせ
Pajama Dayとは、文字通り「パジャマの日」です。
生徒たちは、パジャマのまま靴を履いて登校し、一日を過ごします。
クリスマス休暇の前に行われることが多く、クラスで映画鑑賞をするなどリラックスした雰囲気で楽しく過ごす日となっているようです。
先生からは事前にこんなレターが届きます。
Choose jammies that are appropriate for the weather.
「天候に適したパジャマを選ぶようにしてください。」
-choose: 選ぶ
-jammies: (幼児語で)パジャマ
-are appropriate for~: ~に適した、ふさわしい
-weather: 天気、天候
Bring a pillow or stuffed animal, but it must fit easily in your backpack.
「枕かぬいぐるみを持って来てください。でも、簡単に自分のリュックに入れられるものに
してください。」
-pillow: 枕
-stuffed animal: ぬいぐるみ
– fit easily in~:容易に~に納まる
Wear regular school shoes to school, but you can bring house slippers to wear in the classroom.
「スクールへは普段の靴を履いて来てください。教室で履くための室内履きは持って来てもよいです。」
– regular school shoes: 普段のスクール用の靴
– bring: 持って来る
– house slippers: スリッパ、室内履き
– in the classroom: 教室の中で
Halloween Paradeのお知らせ
Halloween (ハロウィーン) は毎年10月31日ですが、9月下旬頃には街中のお店はかぼちゃのデコレーションや仮装用衣装の展示で華やかな、でもちょっとspooky (お化けが出そうな) !?な雰囲気になってきます。
幼稚園でも、平日のクラス時間中にParade(パレード)が行われることが多く、仮装した先生と生徒が校内や学校の周りを一周したりします。
事前に準備が必要なので、保護者宛に先生からお知らせが届きます。
Students are allowed to wear school appropriate costumes on October 31st. No masks, blood, or full body paint.
「生徒たちは10月31日、スクールに適した衣装であれば着てきても構いません。
仮面、血のり、全身のペイントは禁止です。」
– are allowed to~: ~することが許される、~しても差し支えない
– school appropriate: 学校に適した
– costumes: 衣装
– masks: 仮面、覆面
– blood: 血 (ここでは血のりのこと)
– full body paint: 全身のペイント
パレードがある場合は、多分次のような英文が書かれているでしょう。
Students should come to school already dressed in their costumes and ready for the parade.
「生徒たちは予め衣装を着てそのままパレードに出られる状態で登校してください。」
– already dressed in~: すでに~を着た状態で
– ready for the parade: パレードの準備ができている状態で
We will parade outside around the entire perimeter of the building (if it is chilly, dress warm).
「外で校舎全体の周りをパレードします(肌寒い日の場合は暖かい服装にしてください)。」
– parade: パレードする
– outside: 屋外で
– around~: ~の周りを
– entire perimeter of the building: 建物の全周
Outing / Field Tripのお知らせ
Outingとは、「遠足、お出かけ」という意味で、Field Tripとは、「校外学習、社会
見学」という意味です。
バスに乗って遠出をする場合などは、事前にPermission Slipという保護者の許可書の提出を求められます。
また、先生が保護者のお手伝いを必要とする場合は、”We are looking for Chaperones!” 「保護者の付き添いを募集します!」と書かれたレターが届くかもしれません。
Chaperoneとは、「付き添い」のことです。
大抵、レターの下部に名前の記入欄がついているので、お手伝い可能な方は書いて先生に出すとよいでしょう。
当日の注意事項、スケジュールについては以下のような文面がよく見られます
Please check the weather and have your child dress appropriately.
「天気を確認して、お子さんには適した服装をさせてください。」
– have your child dress: 子どもに着せる
– appropriately: 適切に、ふさわしく
Please send a completely disposable sack lunch and drink with your child.
「全て捨てられる袋入りのランチと使い捨て容器の飲み物をお子さんに持たせてください。」
– send: 送る (ここでは「子どもに持たせる」意)
– completely: 完全に
– disposable: 使い捨ての
– sack lunch: 袋やホイルに入れた軽いランチ
We will leave the school promptly at 9:15.
「9:15分ぴったりに学校を出発します。」
– leave: 出発する
– promptly: 時間通りに
We will be returning to school at approximately 2:30.
「2:30頃学校に帰着予定です。」
– will be returning to~: ~へ戻ってくるでしょう。 - approximately: およそ、ほぼ
以上、アメリカの幼稚園での慣習や行事に関する先生からのレターの例文をご紹介しました。
パジャマ・デイやハロウィーンの仮装パレードなど、日本の幼稚園にはないユニークな行事も多く、子どもたちもわくわくすることでしょう。
保護者の見学が許可されている行事や、教室内でボランティアとしてお手伝い可能なアクティビティーもあるので積極的に参加してみてはいかがでしょうか。
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