子育て中の主婦にとって１日３分の時間をみつけるのは簡単そうで難しいことです。このコラムでは、家事や育児に忙しい主婦の方に向けて、忙しい毎日の中でほんの少し英語と触れ合う時間を見つけられるようなヒントをご紹介します。
家事をしながら3分でできる英語勉強法
家事に育児に忙しいママが英語を自分のものにするために、机に座った勉強ではなく、家事をしながら気軽に取り組めるちょっとしたコツです。
掃除しながら英語
(1)掃除をする場所の単語をポストイットに書いて貼っておく
お気に入りのキャラクター付きやカラフルなものを使うとモチベーションが上がります。私はスヌーピーポストイットを使っています）。例えば、
壁 → wall
窓 → window
冷蔵庫 → refrigerator/fridge
椅子 → chair
という感じで、目に見えるもの全てに英単語を書いて貼っておきます。覚えたら剥がします。スペルは覚えなくてもいいので、声に出して発音してみます。一人でも子供と一緒でも練習できます。
(2)掃除機をかけながら独り言
掃除機やフローリングモップをかける時に、英語で独り言を言ってみます。例えば、
Now I am going to the living room….clean the table… I think I am getting tired , so I will stop very soon…
（リビングに行って….テーブルをきれいにします…なんだか疲れてきたので…そろそろ終了…..)という感じです。
意外と簡単な単語だけで話し続けることができることに気が付きます。細かい文法は気にせずに、とにかく話し続けます。
洗濯物をたたみながら英語
洗濯物をたたみながら英語のラジオを聞きます。全体の内容を完璧に理解する必要はありません。聞き流すだけ。出来そうならばシャドーイング（聞いた音を後から真似して追いかけてみる）をしてみましょう。
スマホアプリで「ラジオUSA／ラジオアメリカ」「NHK WORLD-JAPAN」などと検索すると、英語のニュースやラジオが聴けます。
アイロンをかけながら英語
アイロンをかけながら好きな英語の歌を聴くのはいかがでしょう。サビだけでよいので、歌えそうなところは英語で一緒に。歌は聞き取りにくいので 子供向けの歌（ディズニーなど）もお勧めです。
食事をしながら3分でできる英語勉強法
単語の暗記ばかりでは飽きてくるかもしれません。食事中に家族相手にアウトプットの練習ができます。短いセンテンスを繰り返し使うだけでOKです。家族が相手にしてくれなかったり、「ママ、どうして英語なの？」と子供が聞いてきても、「今日は英語の気分なの！」と英語が話せるママになりきって、ほんの一言、英語で言ってみます。子供もゲーム感覚で付き合ってくれます。例えば、食事中に使える英語フレーズはこのようなものがあります。
Here you are. （はい、どうぞ）
食事を渡すときに使います。子供がもしサンキュー！と言ってくれたら、You are welcome !/That’s Ok ! など笑顔付きで返してみましょう。
Yes, please. （はい、お願いします、うん、お願い！）
「ママ、～欲しい？/～取ってきてあげようか？」などと言ってくれたら、このように答えみましょう。yes だけではなく、please をつけてください。日頃から使っていると、海外のレストランに行った時など自然と口から出ます。
No, thank you. (いいえ、結構です、いりません、ありがとう)
「ママ、もっと～欲しい？/～してあげようか？」と言ってきたときにお断りをする台詞です。noだけではなくthank you を付けて、家族内でも丁寧な言い回しを身に着けておくと、本番の会話でも無意識に使えるようになります。
Are you finished? (食べ終わった？、ごちそうさまなの？）
お皿を下げるときに聞いてみます。ずっと使っていると、子供も「食事が済んだかどうかを聞いているんだな」と理解してきます。
これはほんの一例ですが、今日は英語でやってみようかな、と思った日に是非チャレンジしてください。自分の子供を相手に英語で話しかけることはなんとなく恥ずかしいような、気が進まないような気がしますが、とにかくやってみます。
子供も反応します。家の中に色々な言語が響き合うことは慣れてくるとなんとも楽しいものです。家の食事が外国のレストランでの食事に早変わりです。
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子育てしながら3分でできる英語勉強法
日本で子育てをしながら英語を勉強する、というのはなかなかハードルが高く、アウトプットとインプットをバランスよく行うことが難しいかもしれません。
でも、日常生活には英語が満ち溢れています。学生時代に学んだ英語が、頭のどこかで眠っていることに気が付けば、ちょっとした意識の変化で英語習得は可能です。
子育てをしながらでも英語は楽しく学べます。いくつかの方法をご紹介します。
子供と会話しながら英語
とにかく短いフレーズを一日中使います。「短く！」がポイントです。
Good!/ Great !/ Fantastic !/ Cool !/ Wonderful !
「いいね！」と子供を褒めるときはとにかく英語にしてみます。
Sorry !
「ごめん/ごめんね！/ちょっとごめんなさい。」体があたってしまったり、テレビを見ている子供の前を横切る時などに使えます。日本語のソーリーにならないように発音に注意しましょう。
Thank you !
「ありがとう！」子供が何かとってきてくれたり、お手伝いしてくれた時。日本語のサンキューにならないように発音に注意。
Let’s go/eat/drink.
「～しよう！」子供に提案するときに使いましょう。
このような短い英語を声に出して言ってみます。中学で習った単語ばかりですが、生活に取り入れてみることで教科書の中の単語が生きた英語になります。
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幼稚園や保育園へ自転車で送迎しながら英語
自転車で子供を送迎中、走っている間は難しいですが、信号待ちの間に数字を数えたり、目に見えるものを頭の中で英作文してみます。（横で待っている女性は赤いコートを着ている、犬を２匹つれた若い男性がいる、等）
また、信号が何秒で変わるか、英語で数字を数え続けるのも楽しいでしょう。（100から逆に数えたり、偶数だけ言ってみたりいつもと違った数え方をする、など）
子供の病院や薬局での順番待ちをしながら英語
子供の病院や薬局での順番待ち中は、スマフォで英語ニュースをチェックします。（Japan times,BBC,ABC News 等、馴染めそうなものでよい）わからない単語は飛ばして、知っている単語だけ目を通すくらいでOKです。
図書館を利用しながら英語
お子さんと一緒に図書館にいったら、英語の幼児向け絵本を借りてみましょう。日本の民話や昔話が英語になっているものもあります。アフリカやアジアの童話が英訳されたものもあります。
表紙をみて、子供が好きそうと第一印象で決めてもいいですが、おすすめは、日本の風習とかけ離れた雰囲気の本を手にとってみることです。 森の妖精や中世のお城、見たことのないお菓子が出てきたり、動物や子供達の描き方が”エキゾチック”でワクワクする本を手にとることで「外国語に触れている」という気分が高まります。
読めなくても構いません。絵をみてお話しを想像して、日本語で読み聞かせをしてください。ページをパラパラとめくっていると、想像以上に知っている単語があることに気が付きます。同時に、見たこともない珍しい単語が絵本の中で使われていることにも気が付きます。絵本一冊から英単語１つ、またはシンプルな英語センテンスを１つでも覚えれば、それで十分です。
お風呂タイムにできる英語勉強法
お風呂の中では特に発音練習がお勧めです。誰も聞いていませんので、ネイティブになりきったつもりで発音してみます。
・数字
・曜日
・月の名称
・不規則動詞の変化
・国の名前やその国の大都市の名前
・家族の誕生日を年も含めて
・家族、親せきの名称
など、覚えているはずなのに忘れやすい単語を丁寧に発音してみます。もちろん子供と一緒にできます。子供にも真似してもらいます。
ドライブしながら3分でできる英語勉強法
週末の買い出しなど、車での移動中にできる英語勉強法をご紹介します。
渋滞中に英語
渋滞中は、前の車のナンバーを英語で言ってみましょう。(１ケタからスタート、いろいろなパターンで練習）
例えば、前の車のナンバープレートが「品川300 あ12-34」だったら、
Shinagawa 300 1,2,3,4,
Shinagawa 300 12/34
Shinagawa 300 1234
Shinagawa 3,0,0 123/4
のように１ケタ、２ケタ、３ケタ、４ケタと色々と読み方を変えてみます。最初はゆっくり、その後スピーディに滑らかに言えたら合格とします。電話で話しているつもりで言ってみるとよいです。Shinagawa もネイティブだったらこう発音するだろう、と想像して発音します。自分が数字を正確に丁寧に言えているかどうか確認します。ネイティブの電話オペレーターになった気分で声に出すことが大切です。
運転手でないときに英語
自分がドライバーでなければさらに様々な練習ができます。景色を英語で説明してみます。
・目で見えるものを10個英語で言えたらパス！
・その単語を使って作文できたらボーナス点！
・その文を過去形、疑問文….と変化させていけたらさらに追加点！
と、自分１人でゲームをします。出来れば口に出してみることが望ましいです。
この練習法は、電車やバスに乗っていても同じように出来ますが、電子辞書やスマートフォンの辞書アプリを使い、わからない単語をどんどん調べればまさに”勉強”です。
でも、実際は一緒にいる子供のことで気持ちが一杯という状況がほとんどでしょう。自分の出来る範囲でトライしてください。英語を話している自分はちょっとカッコいい、と思えればそれでOKです。
英語学習の目標を立てることのススメ
来月ハワイに行く。夫の海外赴任が決まった。英語を使う仕事がしたい。子供をインターナショナル幼稚園に入れる予定・・・といった明確なビジョンがあればやる気もでるかもしれません。
学生時代からなんとなく勉強してきたけれど、使える英語になっていない、ここでなんとかしなければ！と思えれば、それも明確なビジョンになります。やる気もでます。まずは目標をたててみましょう。
・英語でひとこと日記をつける
・英語でひとこと予定表を作る
・二か国語放送になっているテレビ番組（子供向けでもよい）を英語で１日１つ観る。流しているだけでもよい。
・友達にLINEをするときに一言英語を付け加える
例えば、I had a good day.(いい１日だったよ！）See you soon. (近いうちにね！）という文が好きならば、繰り返し使ってみます。新しい単語やセンテンスをどんどん覚えなくとも、お気に入りを使い続ければよいのです。そのセンテンスに飽きてきたら海外の好きなアーティストやスポーツ選手のインスタグラムなどチェックして、いいなと思うセンテンスを真似してもよいのです。
1日3分でできる!子育て主婦の英語勉強法まとめ
英語の学習法はたくさんあります。でも、特に子育て中の主婦の方にとっては、机に向かったり教科書を開いたりする時間はなかなかとれないかもしれません。子育てをしながら、家事をしながらできる学習法を見つけて、お子さんとの時間を大切にしながらコツコツ英語を習得していきましょう。
英語が話せている、という気持ちに”なりきる”こと、そして「自分の英語はいい感じ！」と自分に言い聞かせること、伝わればそれでよい、というリラックスした気持ちで外国語と向き合うことは何より大事なことです。今日は「この単語」「このフレーズ」を覚えたからもうおしまい！というレベルでよいのです。母国語ではなく外国語！という気軽な気持ちで英語と向き合い、子育てと同じように、英語とも楽しく付き合っていきましょう。
